ネイルサロンの売上をアップさせる10の方法!売上が低迷したときの対処法

せっかく念願のサロンを開業しても、なかなかお客様がきてくれなければビジネスは成り立ちません。もし、周辺にある別のネイルサロンがお客様でにぎわっていれば焦りも出てくるでしょう。

そこで、この記事では、効率のよい集客の仕方からサロン運営のポイントまで、ネイルサロンの売上をアップさせる方法を10に絞って詳しく解説します。

人気店はやっている!ネイルサロンの売上を上げる10の方法

ネイルサロンを経営していると、一度は必ず売上の頭打ちが発生するものです。そこで満足するのか、さらに売上を伸ばしていくかは、経営者によって異なるもの。

ここでは、チェーン展開するような大手ではなく、中小規模の人気サロンが実践している売上アップのための戦略を10個、ご紹介します。

新規のお客様を増やすために広告費をかける

どんなに素晴らしい技術を持っていても、どんなに雰囲気のいいお店を作っても、そこにネイルサロンがあることを知らなければお客様はきてくれません。まずはお店に興味を持ってもらい、来店してもらうことが大切です。

新規のお客様を増やそうと思えば、ある程度は広告費をかける必要があります。

インターネットを簡単に使えるようになり、誰でも簡単に情報を発信できるようになってきました。また、デジカメやスマホのカメラも画質がよくなったことで、自分の施術するネイルのイメージも伝えやすくなっています。

そのため、無料ブログやInstagram、FacebookなどのSNSを通してお店の宣伝をすることも可能です。

一方で、昔ながらのチラシ配りも有効です。古典的な方法ですが、近くにいいサロンがあれば行きたいと思っているお客様候補は一定数いるはずですから、目に入れば興味を持つ人はいます。

無料ブログやSNSとは違って広告費にお金をかける必要がありますが、お店のある地域でお客様を増やせる可能性は高いです。

広告費を無駄にしないためにリピーター率を上げる

広告費をつぎ込んでせっかくお客様が来店してくれても、リピーターになってくれなければ継続した売上にはつながりません。

新しいサロンができればとりあえず様子を見るために来店してみるという人は多いはずです。ただ、そこでお客様の心をつかむことができなければ、一度きりで終わってしまうでしょう。

しかし、ネイルのお手入れは常に継続していくものですから、お店を気に入ってくれれば続けて来店してくれる可能性が高まります。せっかく広告費をかけてお店を宣伝し、来店してくれたお客様なら、逃さないためにリピーター率を上げることが大切です。

利益率の高い店頭販売を充実させる

ネイルの施術をするだけがネイルサロンの売上ではなく、自宅でネイルのお手入れができるアイテムを店頭販売することも売上につながるポイントです。

ネイルサロンに通って常にネイルに気を配っている女性は美意識が高く、普段自分でもこまめにお手入れをしている可能性があります。美しさを保つためには努力もするし、お金も時間もかけるという人も多いのではないでしょうか。

ネイルケアの過程で甘皮除去をすると、ささくれができたり乾燥しやすくなったりなど、指先のトラブルを招きやすくなります。また、洗い物など家事をして手が荒れることが多いお客様ならば、なにかケアに最適なアイテムが欲しいと思っていることもあるでしょう。

そのようなとき、指先や手のケアができるオイル、ハンドクリームなどがあれば乾燥を防ぐことができるため、確実に一定数はニーズがあります。オイルやハンドクリームなどの商品は利益率が高く、販売できれば売上アップにつながるのです。

お友達紹介キャンペーン

一度来店してもらったお客様を逃さないことも大切ですが、売上を上げるためには新規の顧客も開拓しなければなりません。新しいお客様を増やす近道としては、お客様に友だちを紹介してもらうことが有効です。

紹介される友だちの立場としても、すでに来店してお店のよさを分かっている人の紹介なら信頼性が高いといえます。自分の知っている人の実感がこもった言葉なら説得力もあるでしょう。

「お友達紹介キャンペーン」ということでネイル料金を割引するなどのシステムを取り入れれば、紹介する方とされる方の両方がお得にサロンを利用できます。

サロンに通ってくれるお客様の友人全員が必ずネイルのお手入れに興味があるとは限りませんが、美意識の高い人の周りには「美」に関して同じような考えを持っている人がいるものです。

ただし、500円引き程度など、割引率が低い場合、それほど新たな顧客の開拓にはつながらないこともあります。しかし、1000円引きや10%オフ、可能ならば2000円引きや20%オフくらいにできると、やはりお得感が強くなります。

ネイルに関してさまざまな情報交換をする相手が周囲にいれば、誰かを紹介して自分もお得にネイルのお手入れをしてもらおうという行動につながる可能性が高まります。

クーポン券、金券の導入、販売する

売上アップにつながる方法としては、クーポン券など金券を導入するという方法もあります。もちろん、お友達紹介という方法でも、来店してくれているお客様を通じて新たな顧客を呼び込むことが可能です。しかし、より裾野を広げられるのが金券だといえます。

たとえば、なにかイベントを行う際や結婚式の二次会などの景品としてクーポン券を使った場合、それまで特にネイルサロンに行っていなかった人がクーポン券を手にする機会もあるのではないでしょうか。

クーポン券をもらったことで一度行ってみようと思うこともあり得るため、新しい顧客の開拓につながります。もともとネイルサロンに通っている人でも、金券を手に入れたことで新しいサロンを試してみるきっかけになるはずです。

来店してくれたときにしっかりした営業ができれば、サロンのよさを実感してもらうことができるでしょう。その結果、リピーターになってくれれば売上アップにつながります。

また、晴れの日を迎える友人に結婚のお祝いとしてプレゼントすることや、誕生日を迎える友人に自分へのご褒美として使ってもらうことができるようにするのもひとつの方法です。さらに、母の日のプレゼントとして利用できるようにすれば親子で来店してくれる可能性も高く、母親世代にも顧客を増やせるきっかけにできます。

予約の空き時間を活用!ネイルスクールを併設する

サロンを開いて最初のころは、1日の中で予約が埋まらない時間が多い可能性もあるでしょう。もちろん、ある程度、営業が安定してきても空き時間がまったくない日ばかりとは限りません。そんな予約の空き時間をムダにするのはもったいないです。

美意識が高く、ネイルに興味がある人ならば、自分である程度ネイルのお手入れをしたいと考えても不思議ではありません。そのような人に向けて、ネイルスクールを開いてレッスンする時間を設けるのも売上アップにつながります。

高い技術を持ったネイリストがいるならば、その技術がウリになります。しかも、原価がほぼかからないといっていいので、ネイルスクールのレッスン料そのものがほとんど売上になり、効率よく売上アップが望める方法だといえるでしょう。

スタッフの技術力を上げる

広告にお金をかけたり、お友達紹介キャンペーンや金券の導入をしたりして新しいお客様に来店してもらうことができても、スタッフの施術が満足できなければお客様は二度と来てくれないかもしれません。

特に、ネイルに対して意識が高いお客様なら、求める技術は高いこともあり得ます。お客様のニーズを満たすためには、やはりスタッフの技術力を上げてお客様に満足してもらうことが大切です。

スタッフの営業力、カウンセリング力を上げる

ネイルサロンの経営がうまくいくかどうかのポイントとしては、もちろん所属するネイリストの技術力が大切です。技術職である以上、お客様を満足させられる技術を持っていることは必須だといえます。

しかし、ライバルとなるサロンも多い中、技術があってもそれをアピールできないと、集客にはなかなかつながらないことも多いのです。また、オイルやハンドクリームなど、いくら利益率の高い品物を店頭で販売しても、ただ並べているだけではよさが伝わらずに売れません。

かといって、あまりあからさまな営業トークや不自然に商品の売り込みをしてしまうとかえって警戒され、商品の購入につながらない可能性があります。

サロンでの施術中にお客様の悩みやニーズを感じ取り、悩みの解決やニーズを満たすための方法として、うまく施術メニューの紹介や商品のよさを伝えられる営業力やカウンセリング力を培うことが大切です。

売上につながらない投資をしない

自分のサロンをオープンすれば、自分なりにどんなことをやりたいかという理想があるでしょう。たとえば、細かいことかもしれませんが、施術に使うネイル商材にもさまざまなものがあり、好みもあるはずです。

しかし、自分が使いたい、または置いておきたいネイル商材やケア製品と、実際にニーズがあってよく使うものが必ずしも一致するとは限りません。自分の好みや考えにこだわって、実際には使わない商材が在庫として残ったままになってしまうようではムダな投資です。

また、集客のための広告も兼ねてホームページを作成する場合、専門の制作会社に依頼するのにも注意が必要です。ホームページ制作会社はホームページを作ってくれるプロですが、必ずしもネイル業界をよく知っているとは限りません。

単に簡単なお店や施術メニューの紹介をするだけでは、本当のサロンのよさがわからないかもしれません。ホームページを見た人がつい問い合わせをしたくなる魅力のあるホームページができ上がらなければ、なかなか集客にはつながらない可能性があります。

費用を出してホームページを作るということは、自分の事業に対する投資であり、売上につながらない投資はムダです。そのため、しっかりサロンの魅力を伝え、集客を図れるホームページを作ってくれる制作会社を見極めて依頼することが大切です。

客質を悪くしないためにも値引き集客には頼り過ぎない

サロンをオープンしたとき、オープニング価格を設定することでまずはサロンに足を運んでもらうきっかけを作り、集客につなげることが可能です。

また、初回限定の値引きがあれば、ほかのサロンに通っていた人でも新しいサロンへ足を向けやすくなることも確かでしょう。そのため、特別な機会には、大幅な値引きをしてサロンに目を向けてもらうことは大切です。

しかし、いつでも割引が受けられるという状況が続けばそれが当たり前になり、通常価格が割高に感じてしまうリスクもあります。そうなれば、本来それが普通の価格なのに、なにか損をしたような気分になり、リピーターになってくれないかもしれません。

また、あまり値引きばかりしていると客単価も安くなってしまうため、利益率が悪くなってしまいます。値引きをすることで集客を試みるのは有効な方法ですが、値引きに頼りすぎないことがポイントです。

出来ことは全てやるつもりで売上アップを目指そう

ネイルサロンをオープンしても、ただオープンしただけではなかなか売上を急激に上げることは難しいです。もちろん、来店してくれた人の口コミでじわじわと人気が広がることもあるでしょう。
ただ、それまでにビジネスとして維持していくのが難しい状況に追い込まれれば、ネイルサロンそのものが続けられなくなるかもしれません。また、ライバルのサロンがひしめく中では、技術があるだけでは売上を伸ばすことにつながらないこともあります。

せっかく技術を発揮できる自分のサロンを持ったならば、今回紹介したポイントを参考にして経営を見直し、売上をアップさせるために生かしてみてはいかがでしょうか。