ホームページ制作の前に知っておきたい3つのポイント

ホームページの制作って、なんだかよくわからないカタカナの単語がたくさんでてきて、難しいイメージがありますよね。
実際に、制作会社に相談したら、その「なんだかよくわからないカタカナの単語」でまくし立てられ、「へぇー」と思って契約したら悪質な業者だったなんて話もよく耳にします。

どの業種でも通じる話ですが、最低限さえ知識をかじってしまえば、開業自体は難しくない時代です。

せっかく制作に費用をかけるのであれば、そんな業者にひっかかりたくはないですよね。
自分で制作するにしたって、せっかく作るのであれば、修正などに労力をかけるのはもったいないですよね。

今回は、ホームページ制作の前にこれだけは知っておくべきという3つのポイントを、最低限覚えておきたい専門用語と一緒に見ていきましょう。

ホームページでの集客

3つのポイントを知る前に、確認しておきたいことがあります。
ずばり「ホームページでの集客を考えているかどうか」です。

今回でてくるお話は、「集客ができる」ホームページ制作の前に知っておきたい3つのポイントとなっています。

もしも、これを読んでいただいている方の中に、ホームページからの集客は全くもって望んでいないという方がいらっしゃいましたら、読む時間を使って様々な業者の見積りを取っていただいた方が良いかもしれません。

もしも、これを読んでいただいている方の中に、ホームページから集客をしたいと思っている方がいらっしゃいましたら、ぜひこのまま読んでいただけますと幸いです。

ホームページは将来のためにワードプレスにするべし

ホームページ制作について調べていると、必ずといって良いほどWordPress(ワードプレス)という言葉を見るかと思います。

先に簡単に説明してしまうと、「Webサイトの作成・管理・運営ができるシステム」の中で、一番人気なのがワードプレスです。

その人気は、ワードプレスを採用しているWebサイトが、全体の33.6%を占めるという数字からも伺えます。
ちなみに、このような「Webサイトの作成・管理・運営ができるシステム」を導入しているWebサイトで絞ってみると、ワードプレスは全体の60.5%を占めています。

それだけ人気なワードプレスですが、なぜそこまで人気なのか、利用するメリットについて専門用語の意味も覚えながら見ていきましょう。

CMSとは

まず、ワードプレスを詳しく知る前に、CMSという用語を覚えておきましょう。

先ほどの説明の中に、「Webサイトの作成・管理・運営ができるシステム」というのが出てきたと思いますが、これがCMSのことです。

このCMSとは、
「Contents Management System(コンテンツ マネジメント システム)」
のそれぞれの頭文字をとった略称です。
言葉のとおり、コンテンツ(Webサイトの情報)をマネジメント(管理)するシステムのことを指しています。

本来ホームページの制作には、非常に専門的な知識が必要になってきます。
CMSを利用せずに制作する場合は、HTMLという英語や記号の羅列からなるコードを、何か一つ作成や更新をするたびに書かなければいけません。

しかし、その面倒なHTMLを書く手間を、代わりに行ってくれるシステムが2000年ごろに登場しました。
それこそが、CMSなのです。

今回はひとまず、HTMLいらずで誰でも簡単に、「Webサイトの作成・管理・運営ができるシステム」だという事を覚えておいて下さい。

WordPress(ワードプレス)とは

ワードプレスは、先ほど解説したCMSのうちの一種です。
そして、冒頭にもお話したとおり、「全てのWebサイトの33.6%」「CMSを導入しているWebサイトの60.5%」をワードプレスが占めています。

なぜこれほどまでに人気があるのか。
その主な理由は、「無料」なのに「自由」で「SEOに効果的」というところにあるといえます。

まず一つ目の「無料」ですが、書いて字のまま、ワードプレスは無料から利用することができます。

CMSの種類は「オープンソース」と「それ以外」に分けられます。
オープンソースのほとんどが無料で始めることができ、サービス内容によって有償のプランが用意されているケースが多いです。
そして、ワードプレスはこのオープンソースに分類されるため、サービス内容によって無償プランから有償プランまで選ぶことができます。

そして、この「オープンソース」であることが、二つ目の「自由」という人気の理由に繋がってきます。

オープンソースとは、簡単に説明すると「誰でも編集ができる状態」であることを指します。
もちろん制限はありますが、ワードプレスというシステムそのものを誰でも編集ができるようになっているのです。

その特性を利用して、世界中の開発者が開発や改善・修正に携わっているので、ワードプレスは進化を続けています。
そのため、めまぐるしく変わっていくWebだけではなく、それぞれの業務や市場の変化にも柔軟に対応することができ、加えて自分の好みも反映できるとあって、その自由性は非常に魅力的な要素です。

そしてこの「自由性」が、三つ目の「SEOに効果的」という理由に繋がってきます。

先ほど、ワードプレスは誰でも編集ができるものであり、業務や市場に合わせて開発などがなされているというお話をしました。
つまり、「SEOに効果的な機能」も付け加えることができるということです。

今回これについての詳細は省きますが、ITの分野において、こういった後付けできるような機能のことを「プラグイン」と呼びますので、興味がある方は「SEO プラグイン」などで調べてみて下さい。

また、このようなプラグインの他にも、そもそもHTMLなどの手間を省く分、単純にブログの更新などに力を入れることができるようになるというのも、間接的にSEOに効果的であるといえます。

ホームページはワードプレスで作る

長々とワードプレスについて説明してみましたが、つまるところ
「簡単な上にどんな状況にも柔軟に対応できる」
ことがホームページをワードプレスで作るメリットといえます。

ちなみに、Googleの検索エンジン開発責任者の一人であるマット・カッツさんも、「ワードプレスを選ぶことは、非常に良い選択です」と推奨しています。

また、利用者が多いおかげで、Web上にはワードプレスについての知識がたくさん載っています。
そのため分からないことがある時は、たいていのことはすぐに解決するでしょう。
加えて、様々な便利な機能の開発や改善・修正は、全世界の開発者が行ってくれます。

現状でも既にたくさんの機能が公開されていますが、これからもWebの変化に合わせて様々な機能が登場することでしょう。

せっかく作ったホームページを一生使い続けるために、制作会社に依頼する際もご自身で制作する際も「ホームページはワードプレスで作成」するのが良いと思います。

ホームページは保守管理のことまで考えて作るべし

これを読んでいただいている方の中に、保守管理費用について具体的にご存知の方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
もちろん、言葉のとおり制作会社に保守管理をしてもらうための費用になるのですが…。

保守管理って具体的に何をしているのでしょうか。
人によって保守管理費用が異なるのはなぜでしょうか。
それって、本当に制作会社がやる必要があるのでしょうか。

毎月かかる費用だからこそ、納得せずに支払うなんてもったいなさ過ぎます。
自分でやるのか、制作会社に依頼するのか。
どちらにせよ、ひとまず内容についてきちんと理解しましょう。

保守管理費用って何にかかっているの?

まず、内訳の中で必ずといって良いほど含まれているのが、「サーバー・ドメイン費用」です。

これは、ご自身で制作や保守管理をされる場合でも、ホームページを公開する以上なくてはならないものなので、必要経費として覚えておきましょう。
かなり稀なことではありますが、保守管理費用とは別途で発生するパターンもあります。

次に多いのが、ホームページの更新や修正にかかる費用です。
ここは、少し注意していただきたい内容です。

というのも、制作会社から「保守管理費用に更新や修正の費用が入っている」と説明を受けていても、基本は「年や月で○回まで」や「費用内で対応できるのは画像入れ替えのみ」など、対応の幅に限度があるからです。
ホームページを制作した後に、どのように活用していく予定なのかを今一度思い出し、具体的な例をあげて対応可否を確認したほうが良いでしょう。

その他、コンサルティング費用や、言葉のとおりの保守にかかる費用などが含まれる場合があります。

コンサルティング費用に関しては、その会社の力量次第ではありますが、きちんと信頼のおける会社であればとても心強いものです。

しかし、保守のための費用には疑問がついて回ります。
毎日データのバックアップが取れているか確認をした上で一定期間の保管管理、バージョンアップの際の検証用としてテスト環境の管理、SNSなどの仕様変更にともなう改修作業など、本当にきちんと対応して下さる方も、もちろんいらっしゃいます。

ただその中で、作業が見えないからと手を抜いて対応する企業が存在するのも事実です。
また、途中で担当が変更になってきちんと引継ぎされておらず、よく分からない状態でうやむやにされてしまったというケースもよく耳にします。

そういったトラブルは、いわゆる「他人任せ」であることが大きな原因です。
そのような状況にならないためにも、保守管理は自分で行うことが重要といえます。

保守管理って何をどうするのか

ではその、保守管理を自分で行う際は何をすれば良いのでしょうか。
難しいイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、正直めちゃくちゃ簡単です。

やるべきことといえば、
・サーバーやドメインの料金をきちんと支払う
・サーバーやドメインについて、お知らせがきたら必ず対応する
の二つぐらいです。

まず、「きちんと支払う」ですが、どんなサービスであろうと利用する側として当たり前のことですね。

ただ、何も提供している側の肩を持ちたいがために言っているわけではなくて、支払いが確認できないと単純に「使えなくなる」からです。
ホームページの制作がどんな経緯や理由であれ、基本的にはお客様が見るものです。
支払いが滞ったという理由でお客さまに迷惑がかかるような状況に陥る人が、これを読んでいただいている方の中にはいないと信じたいです。

二つ目の「お知らせがきたら必ず対応する」についてですが、こちらもホームページに限らず、どんなサービスであろうと利用する側としてきちんと確認・対応するべきですね。

お知らせの中には、大事なアップデートなど対応が必要となる内容が含まれます。
そしてやはり、このようなアップデートをしないままでいると、ウィルスが入る可能性や不具合をそのまま放置する形となり、結果的に「使えなくなる」こともあります。

反対に考えると、アップデートなど対応するべきことをきちんと行っていれば、そのような被害を防ぐことができます。

こういった作業は利用者のために行ってくれているので、「利用してあげているのだから」と他人任せにならず、必ず「利用している立場」であることを忘れずに、お知らせには目を通しましょう。

ホームページの保守管理は自分でする

結果として、ホームページの保守管理は自分で行うことをオススメします。

もう一度、その理由についてまとめると
・必要経費(サーバー・ドメイン料金)のみでいい
・最低限やるべきことをやっていれば、問題なく使える
・やるべきことも「支払い」と「お知らせの対応」くらいなので簡単
・トラブルの多くは、「保守管理費用を払っているから大丈夫だろう」と現状把握をしていないことが原因

保守管理をホームページの制作会社に任せる場合であっても、サーバーやドメインの管理会社はどこなのか、名義は誰になっているのかなど、きちんと自分のものであることを意識して随時確認するようにしましょう。

集客を意識したホームページにするべし

最後のポイントは、集客を意識したホームページの作り方です。

ホームページは集客に繋げるために、どんな方でも活用すべきものになっています。
その効果は、ホームページ一つだけで集客に成功する人がいるほど絶大です。

しかし、せっかく集客のためにホームページを作っても、そのホームページが集客に適していない場合、全くといっていいほど効果が得られない可能性もあります。
というより、中小企業ではかけられる費用も大手よりは多くないことがほとんどですので、そうして安さを求めて集客に効果のないホームページをお持ちの方は多いように感じます。

集客を意識したホームページとはどんな構成になっているのか、最後に見ていきましょう。

ホームページの役割

ホームページの制作理由は様々だと思います。
しかし、どんな理由でも必ず役に立つ、ホームページの最大の役割といえば、
「24時間365日情報を発信し続けることができる」
というところにあると思います。

会社の信用度を上げるため、集客するため、求人を打ち出すため、商品の説明をするため、多くの方に知ってもらうため…。
そんな要望に、いつでもどこでも全て対応できる可能性があるものは、ホームページをおいて他にはないと思います。

だからこそ、ホームページの見た目だけでなく、見た人に対しての情報の入りやすさが非常に重要です。
集客のためにホームページを活用したい方であればなおさらのことです。

情報が伝わるデザイン

まず間違いなく、絶対に気をつけなくてはいけないことは、「どんなサービスなのか」が分かるかどうかです。

ホームページ制作の際、作っている側は当然どんなサービスを提供しているのか理解しているので、分かっていることが前提でお客さまに伝わりにくいサイトになりがちです。

人はホームページを見たときに、「3秒以内に読むか読まないかを判断する」といわれています。
そのため、どんなサービスなのかが3秒以内に判断できない場合、即座に戻るボタンを押されてしまいますので、ホームページ入ってすぐに「どんなサービスなのか」が分かる写真や文章を入れましょう。

次に大事なのが、情報の多さです。
しかし、これもただ多くしただけでは読むのが辛くなってしまうので注意が必要です。
また、いきなり商品の情報を与えられても、無意識に警戒してしまいます。
お客様がすんなり受け取れるように、「悩み」→「回答」→「サービスや商品」という順序で伝えるようにしましょう。

最後に大切なのが、とにかく写真にこだわることです。
ここについては、できれば、というよりもぜひ、プロにお任せしましょう。

人間の脳は、文章よりも写真などの画像からの情報の方が、断然理解が早いそうです。
そのため、写真選びや写真そのもののクオリティはかなり重要です。

ホームページの制作を自分でする際であっても、あなたがプロのカメラマンではない限り、写真撮影はプロにお任せしましょう。
そして、写真選びについても、できれば集客に特化したプロに依頼することを強くオススメします。

綺麗なだけのホームページに注意すべし

綺麗なだけではホームページからの集客はできません。
今回はデザインについて三つだけご紹介しましたが、このほかにも気をつけたい点はたくさんあります。

ホームページ制作を依頼する際、自分で作成する際、デザインだけを綺麗にすることは正直簡単です。

労力や費用をかけて制作するのですから、途中から「制作」が目的となってしまわないよう、
十分に注意しましょう。

まとめ

今回は「ホームページ制作の前に知っておきたい3つのポイント」としてご紹介してみました。

ホームページの制作はピンきりではありますが、それなりに費用が発生します。

ここで「制作すること」が目的となってしまうと、費用にばかり目がいきがちですが、常に本来の制作にいたった意図を意識しましょう。

そして、安くても高くても、その費用内で何ができるのかをきちんと確認しましょう。

この記事が、ホームページ制作を検討している方の力になれれば幸いです。