SEO(内部、外部)対策は本当に必要なのか??

皆さま、SEO対策していますか?
Web集客の話になると、必ずといって良いほど出てくるSEO対策という言葉ですが、正直なところ何のことやら良くわかっていない方って多いと思います。

ネットで調べると、数え切れないほど解説している記事が出てきますし、だいたい言っている事が違うじゃないか何てことも、ざらにあります。
そんな中で今回は、そもそもSEO(内部、外部)対策って本当に必要なのかどうか、という大前提についてお話していきます。

そもそもSEO対策って?

皆さまの中で、「SEO対策って何ですか?」と聞かれたときに、詳しく答えられる方って少ないのではないでしょうか。
というより、セミナーを開いたりしてそれらを教えることをビジネスとしている方ですら、少し怪しい方もいらっしゃると思います。

SEO対策と聞いて「検索順位を上げるためにやること」というのは、なんとなくイメージにあるのではないでしょうか。

そもそもSEO対策のSEOは、
「Search Engine Optimization」
の頭文字をとったものです。
これを日本語に訳すと、「検索エンジン最適化」となります。

ここまでをさらっと説明している記事は多いので、みなさんもなんとなく見たことがあるかと思います。
ただ、ぜひもう一度よく読んでください。
SEO対策とは「検索エンジン最適化」をすることです。
「検索順位を上げるためにやること」ではないのです。
今回ご紹介する内容については、このことを頭の隅においた状態で読んでみてください。

内部対策

SEO対策には、大きく分けて2つの種類があります。
その1つ目が「内部対策」と呼ばれるものです。

内部対策とは言葉のとおり、検索エンジン最適化をするために「内部」から対策することです。
この「内部」とは、ご自身がお持ちの「ホームページ」を指しています。

内部対策の種類についてはたくさんあります。
ただ、今回の焦点はSEO対策が「必要かどうか」ですので、種類の紹介は簡単にしておきます。

・コンテンツに関する施策
・クローラー向けの施策

もっと詳しく見ていくと、先ほどもお話したようにやるべきことはたくさんありますが、大きく分けるとこんな感じです。

簡単に言ってしまうと、自身のスキルアップ…みたいなイメージでしょうか。

外部対策

SEO対策の2つ目は「外部対策」と呼ばれるものです。

先ほどの内部対策とは反対に、「外部」から検索エンジン最適化をするために働きかけることです。
「外部」ですので、「ホームページ以外」という事になりますね。

この外部対策についても、やはりやるべきことはたくさんありますが、こちらも簡単にご紹介します。

・外部リンクに対する施策

正直、やることがたくさんあると言っても、外部対策についてまとめるとこんな感じです。

こちらは、いかに周りから評価してもらうかというところですね。

とまらないSEO対策についての勘違い

SEO(内部、外部)対策について簡単に概要を紹介してみましたが、ここから今回の焦点である「必要かどうか」に、お話を戻していきましょう。

この必要性をお話しするために、まずは、SEO対策についての勘違いについて説明しなくてはなりません。
と言うよりも、このWeb上に蔓延した勘違いを正していくと、必然的に必要性についても見えてくるかと思います。

ブログをたくさん書けばいい?

まずは、内部対策の勘違いについてです。

よく耳にするセリフですね。
「ブログをたくさん書いてください」

このセリフ、伝える側もきちんと真意を理解して伝えているのかは謎なところですが、まさしく「当たらずとも遠からず」といったところです。
もう、本当にあながち間違ってはいないのですが、結局当たってもいないのです。

このセリフには、こんな前置きが含まれています。
「(高品質で有益な情報が書いてある)ブログをたくさん書いてください」

これを知らずに、色んな方たちが「たくさん」という部分にスポットを当てるので、何を書けば良いのか分からない人たちによる、「今日はいい天気でしたね」のようなプライベートな情報ばかりが更新されるブログが出来上がるのです。

自分に置き換えてみて下さい。
せっかく商品やサービスの内容が気になって、より詳しい情報が見たいと調べて見てみたら、出てくる情報は天気やお出かけの様子…。
芸能人のように、売り出しているものが「人」じゃない限り、正直興味ないです…というところが本音ですよね…。

しかし、そういう風に自身が使うときに置き換えて考えてみると、高品質で有益な情報が書かれていれば、きちんと読んでどんどん商品やサービスについて調べていきますよね。
そしてこの高品質で有益な情報というのが、商品やサービスを利用する「メリット」や「内容についての説明」「オススメの活用方法」などになるのです。

きっと「ブログ」という単語を使っているから、誤解を生んでしまうのでしょう。
これからWeb集客の話で「ブログ」という単語が出てきたら、それら全てを「記事」という単語に置き換えて読んでみて下さい。

とにかくキーワードを盛り込むべき?

次も内部対策についての勘違いです。

こちらもよく聞く話ですね。
「とにかくキーワードを盛り込んで下さい」

先ほどの話を踏まえると、こちらもこの言葉だけを鵜呑みにしてはいけないという予想がついた方も、いらっしゃるのではないでしょうか。

そうです。
こちらも「当たらずとも遠からず」というヤツです。
正解に進みましょう。
「とにかく(意味のある)キーワードを(選んで)盛り込んで下さい」

はいもう始めのセリフと今のセリフじゃ、言われたときにやらなきゃいけないなと思い浮かぶ事が、ぜんぜん違うものになってきますよね。

実際にこれがどういうことか、見比べてみて下さい。
あなたが、Web集客やSEO対策について検索したと仮定します。

「とにかくキーワードを盛り込んだ方」
Web集客をするためには、SEMの仕方が重要です。その中でもSEO対策が基本にはなりますが、検索エンジンのアルゴリズムは度々変更が入るので、施策内容は常に最適化した状態になるよう注意が必要です。しかし、SEO対策が成功すればPVやUUが増え、結果的にCVも増えていくでしょう。

「とにかく(意味のある)キーワードを(選んで)盛り込んだ方」
Web集客をするためには、Googleなどの検索エンジンに対して、自分のホームページを売り込んでいくことが重要です。その売り込む手法の中で基本となるのが、SEO対策と呼ばれるものです。しかし検索エンジンも、より良いサービスを提供するために評価基準を度々変更しますので、その時々に合わせた売り込み方法を意識しましょう。変わっていく評価基準に対応していくのは少し大変ですが、評価されるとホームページを見る人が増え、結果的に商品の購入やサービスの利用に繋がるお客さまが増えるでしょう。

どうですか。
この2つの文章、基本的には下の方が読みやすいのではないでしょうか。

上の文章はSEM、SEO対策、アルゴリズム、PV、UU、CVなど、専門用語が盛りだくさんですよね。
専門の解説本などであればいいと思うのですが、一般ユーザーに向けて書く場合は、胃もたれしてしまいそうです。

キーワードは、その記事の中で伝えたいことだけを「選んで」、文章が不自然にならないよう「意味のある」使い方をしましょう。

被リンクは必要ない?

続いては外部対策についての勘違いです。

未だにこのセリフを聞くと、さすがに少し驚きます。
「被リンクは必要ない」

こちらも例に漏れず「当たらずとも遠からず」ですね。
それでは正解を。
「(低品質な)被リンクは必要ない」

ちなみに、被リンクについてはご存知ですか?
被リンクという言葉そのものを、「他サイトからのリンク」と思われている方をよく見かけますが、実は若干ほんの少しニュアンスが違います。

細かいところではありますが、ついでですのでリンクについての勘違いも解消しましょう。

リンクの種類は大きく2つに分けてから順に見ていくと、すんなりと理解することができます。

まず1つ目は「どこに向けたリンクなのか」です。
これは、そのリンクの示す先が、「自サイトと他サイトのどちらのページか」が判断の基準になります。
先ほど出てきた被リンクという種類は、ここに含まれます。

・被リンク…自サイトのページが他サイトからリンクを受けている
・発リンク…他サイトのページへ自サイトからリンクを発している

そして、2つ目は「どのサイト間でのリンクなのか」です。
これは言葉のとおり、リンクを発しているサイトと受けているサイトが、自サイトなのか他サイトなのかが判断基準です。

・内部リンク…自サイトと自サイト間でのリンク
・外部リンク…自サイトと他サイト間でのリンク

これらを組み合わせて、リンクは全部で4つの種類に分けることができるのです。

・内部被リンク…自サイトから自サイトへ受けたリンク
・内部発リンク…自サイトから自サイトへ発したリンク
・外部被リンク…他サイトから自サイトへ受けたリンク
・外部発リンク…自サイトから他サイトへ発したリンク

少々長くなってしまいましたが、今回はこの中の「被リンク」についての話です。

それでは、先ほどのリンクについての知識を踏まえて、もう一度正解を振り返りましょう。
「(低品質な)被リンクは必要ない」

いきなりですが、バレンタインで例えてみましょう。

子どものころに学校で、バレンタインの度に手作りやお高めなところのおいしいチョコをたくさんもらう、モテてる人っていませんでしたか。
「高品質なリンクを受ける」というのが、こういうチョコをもらう事です。

しかし実際は、バラエティパックをばらしたような、小さくてコスパのいいチョコをもらっている人の方が多かったのではないでしょうか。
こういったチョコをもらうことが、一般的な「リンクを受ける」という事です。

ところが昔は、「どんなチョコ(リンク)をもらうか」はモテの評価基準には含まれておらず、単純に「どれくらいもらうか」が基準だったのです。

そのため次第に、その評価基準を逆手にとって、チョコ(リンク)を自作やバラエティパックをばらして、モテていることを自演する人が増え続けたのです。

そのため、本当にモテている人が分からなくなったモテ評価委員会(Google)が、明らかな自作自演と見られる人やそういったチョコ(リンク)を「低品質」とみなし、厳しく取り締まるようになったのです。

これによりたくさんの人が打撃を受け、その結果そういった人たちが勝手に、「取り締まられてモテないと判断される可能性があるから、そもそもチョコ自体もらわないほうがいいですよ」と言う事態になったのです。

しかし、まぁ…これで何が正しいのか、お分かりいただけたのではないでしょうか。

つまり、自作ではないクオリティの高いチョコ(リンク)をもらうか、自作だとばれないようなクオリティの高いチョコ(リンク)を作ることは、モテていると判断されることに対して有効的なのです。

だって、モテ評価委員会(Google)は正式に、チョコをもらうこと(被リンク)が評価基準に含まれることを発表しているのですから。

SEO対策がいかに必要であるか

ここまで長々とお話してしまってすみません。
それで、結局SEO対策が必要かどうかというお話なのですが…。

どうでしょう。
ここまで読んでいただいた方には既に、SEO対策は「必要である」と感じていただけたのではないでしょうか。

正しい知識を先にお伝えするところから、必要性についても触れてきたつもりですが、私が必要性を伝え切れなかった方、結論ファーストでここまで飛ばして来られた方のために、最後にもう一度だけSEO対策についてまとめましょう。

必要性を感じていただけた方がもしいらっしゃいましたら、ぜひ復習も兼ねて一緒に見ていきましょう。

もう一回、SEO対策って?

例えばあなたが、図書館に行って受付のお姉さんに、「冒険物の青春物語が読みたい」と伝えたとします。
たったそれだけで、そのお姉さんが本もしくはその中の必要なページだけをいくつかピックアップして、自分のところに持ってきてくれたとしたらすごく便利だと思いませんか。

よく備え付けてある機械で、著者名やタイトルから本を探すことは可能ですが、それらを知らない段階で要望に合うものを用意できるシステムは、今のところないと思います。

ただ、それを唯一実現してくれているのが、Googleなどの検索エンジンなのです。

当然、もしこんな図書館があったとしても、このお姉さんだって膨大な本を一冊ずつ読んで確認するわけにはいきません。
そんなことをしていたら、果たして持ってきてくれるのが何ヶ月先になるのでしょうか。

図書館が、もしも本当にそんなサービスを始めるとしたら、きっと実際の利用者がどれだけ熱心に読んでいるのかを確認したり、意見箱を設置して読んだ感想を聞いたり、本が読みやすく綺麗な状態かどうかを確認するなどして順位付けをすることでしょう。

そして、この図書館(Google)に並ぶ本(商品やサービス)の作者(売り手)は熱心に読んでもらう(買ってもらう・利用してもらう)ために、様々な施策を講じていく必要があるのです。

それがコンテンツを充実させることであり、いい意見をたくさん投書してもらえるように活動することであり、手にとってもらいやすいようにホームページなどを綺麗で見やすいものにすることなのです。

こういった施策の全てを「SEO対策」と呼ぶのです。

まとめ

SEO対策の必要性について説明してみましたが、いかがだったでしょうか。

正直なところ、SEO対策は必要かどうかを議論する余地などなく、「必要なもの」なのです。

しかし、世の中に蔓延する勘違いから、必要性がないと感じてしまう方がいらっしゃるという、もったいない状況も存在するのが残念でなりません。

何事も正しく理解することで、無駄の少ない施策を講じることができます。

もしも今回の記事で、少しでも必要性を感じていただけたのであれば、ぜひ具体的な対策方法についても調べてみて下さい。