優秀な人材を採用するために!ホームページ制作に力を入れるべき理由

なにごとも、始めることより維持していくことのほうが難しいとよく言うものです。

最近それを実感したのは、社内の採用担当者の嘆きの声を聞いたとき。いっときの採用活動にめちゃめちゃ力を入れて良い人材を得ること自体は頑張り次第でどうにかなるのですが、その取れ高を長らくキープさせるとなると、そのための新たなアプローチが必要になってくるものなんだそうで…

ハイスペックな求職者が定期的にほいほい現れてくれれば苦労ないですが、そんな運に頼るよりも、自社ホームページの制作に力を入れて優秀な人材獲得に有利な土壌をつくりませんか?

今回は、サイト制作の本格化が採用活動に影響をおよぼす理由についてお話ししていきます。

自社ホームページ制作の本格化が、なぜ優秀な人材確保に繋がるのか?

雇用条件をガラッと変えたり採用イベントを開いたりするわけじゃないのに、サイトの改善や修正をしただけで、そんなに影響が出るもんなの?と思われる方もいるかもしれません。

しかし、ホームページの制作に力を入れることで、間違いなく結果につなげることができます。その理由をひとつずつ見ていきましょう。

他社より優れた点をアピールできる

質を求める前に、なにはともあれまずは量から。よそよりうちに入ったほうがいいよ!というアピールをする必要があります。

企業が求職者から選ばれる立場になる、いわゆる売り手市場になってから久しいですが、そんな中でコンスタントに応募数を獲得するためには他社より優れているポイントを明確に打ち出していかなければいけません。

選ばれるというのは、要は業種や仕事内容が近しい他社と比較されるということ。きょうび、その比較材料として自社ホームページはかなり大きな比重を占めます。

みなさんも、身近なことで言うとたとえば飲み屋や美容院なんかを新規開拓するとき、同じような条件のもとでより魅力的に見える店を見つけ出そうと色々情報を比較しますよね。

そんなときに食べログにほとんど写真が載っていなかったり、検索して出てきたサイトのつくりが見るからに粗かったりしたら、早々に候補から外した経験がある方も多いんじゃないでしょうか。

まずそもそも、自分たちは求職者側からふるいにかけられる側であるということを認識し直しましょう。そのうえで、ふるい落とされないためになにができるか。基本情報をユーザーの見やすい動線上にもれなく揃えたら、同業他社に負けない技術や強み、優れた仕事環境や採用条件などの誇れるポイントをわかりやすく訴求していくことが重要です。

検索順位を上げることで求職者の目にとまりやすくなる

引き続きそもそもの話ですが、応募数自体を増やすためには、なにより「存在を知られること」がキーになります。そのためにぜひ頑張りたいのは検索順位の上昇。いわゆるSEO対策に繋がる話ですね。

設定したキーワードにふさわしい内容で、閲覧者にとって有益なコンテンツを掲載できているかどうか。一度作ったら作りっぱなしではなく、こまめな更新を繰り返して常に最新の情報を掲載できているかどうか。こういったSEO対策の観点で運用していくことで、サイトそのものの検索順位を上げていくことができるというのは、自社ホームページの大きな強みのひとつです。

某マイナビやリクナビなんかの求人ポータルサイトでは、そこまで痒い所には手が届きませんからね。

応募者の水準引き上げに繋がる

ここでようやく、応募してくる人材の質を上げるにはどうしたらいいか、というところまで漕ぎつけました。自社ホームページをどれだけ本格的に作り込んだとしても、優秀な人が来てくれるかどうかはぶっちゃけ運じゃないの?と思われてる方、全然そんなことないので早急に目を覚ましてください。

経営理念や事業紹介、社員メッセージなどのコンテンツをしっかり充実させたうえで自社ホームページの運営を続けていくと、おのずとその水準に達した人材が集まるようになるものです。

自分が就職活動をしているとき、サイトに載っている魅力的な実績や熱意あふれるメッセージにあてられて、なにやら就活モチベーションが爆上がりしたことはありませんか?あるいは、逆に「ここまでできた人材じゃねえわ…」と応募を諦めたことはありませんか?

応募者の意欲をアップさせること、および人材としての水準をある程度まで引き上げること(悪い言い方:低水準の人を追っ払うこと)が同時に叶う一石二鳥っぷりを逃す手はありません。

なお、だからといってやたらめったら意識高そうなサイトにしろという話ではないので要注意。こんな取り組みを行っている、そのためにはこんな人材が必要、という情報を誇張なく掲載し、応募者心理をまっとうにくすぐることを心がけましょう。

社内の制作スキルに興味をもたせる

これはちょっと状況が限られる話になるかもしれませんが、たとえばあなたの勤めている会社がなんらかの制作会社であったり、社内のWEBチーム・クリエイティブチームの採用活動をしていたりするとき、コーポレートサイト・リクルートサイトの質の高さは優秀な人材誘致の呼び水になり得ます。

採用予定の職種がエンジニアやデザイナー、進行管理のディレクターなどである場合、言うなれば自社ホームページというのは最大の制作実績として見られると認識していたほうがいいでしょう。
そういった技術職の経験者は、サイトをざっと見ることで制作スタッフのスキルをおおよそ推し量ることができるものです。「こんなハイクオリティなサイトを作れる会社なのか」と思わせること、ひいてはその先で「この人たちと働きたい」と思わせること。

逆をいえば、「これくらいのサイトを作れる人を求めています」というメッセージを文字なくして込めることだって可能になります。あれこれ冗長に語るより、スマートで格好いい方法かもしれませんね。

求人ポータルサイトよりも独自のアプローチが可能

さまざまな会社の求人情報を一挙に掲載している求人ポータルサイトは閲覧者も多く確かに便利ですが、あれらには基本的にフォーマットが存在しています。要は一定の枠内で、文字情報でしか自社の魅力をアピールできないということ。

そもそも社の存在を知ってもらい、応募者数を増やすところまではそこそこ成果を出せたとしても、優秀な人材がやってきてくれるかどうかはまさに運任せになってしまいます。

その点、言ってしまえば自社ホームページならなんでもできますもんね。求人ポータルサイトは言わば最初の自己紹介をする場に過ぎません。

会社の存在と基本情報を知ってもらったうえで自社サイトに遷移させて、具体的な取り組みや強みに魅力を感じてもらう、という流れがいいのではないでしょうか。そこまできて初めて、応募者のレベルに影響を及ぼせることになります。

それに求人ポータルサイトでは、たとえろくに良い人材が見つからなかったとしても、広告掲載費用として料金を支払わなければいけません。

長らく粘ってみたり、あるいは色んな媒体に出稿したりしていたずらに採用コストを浪費してしまうより、一度ある程度の予算を投入して自社サイトで採用活動を行えるようにしておくほうが、長い目で見るとよっぽど効率的なように思います。

自社採用サイトの強みを活かして人材を確保する

確かに、就職・採用活動というのは縁や運が大きく左右してくるものだという点を100%否定することはできません。上記のもろもろをしっかり理解したうえで、非のつけどころのないコーポレートサイトやリクルートサイトを運用していたからといって、ぶっちゃけご縁とか巡り合わせってありますもんね。

でも、だからといってたいした対策もせずに待ちの姿勢でいるうちに、競合他社が優秀な人材をどんどんかっさらってしまったら…?そういう可能性に危機感を覚えること自体が、もしかしたらなにより重要なのかもしれません。

パンフレットや求人ポータルサイトに比べて、自由度が青天井であるのが自社サイトの最大の強み。できることはなんでもやっていきましょう!