Web集客をするためには、ホームページは必要不可欠といっても良いでしょう。
ところが最近では、SNSの発達にともない、ホームページを持っていないという方も多いです。
また、Web集客に関する様々な情報が飛び交い、悪質な業者に騙されてしまう方や、今や時代遅れとなってしまった方法を実践している方も少なくはありません。
そんな中で、Web集客に成功している人は何が違うのでしょうか。
今回は~入門編~として、Web集客の基礎であり要である、ホームページについて解説していきます。
「ホームページがある=集客ができる」ではありません
「ホームページはあるけどWeb上の名刺代わりにしかならない」
「ホームページでは、集客できない」
こんな事を仰っている方を、よく見かけます。
たしかに、それはその方の経験からくる言葉なのだと思います。
しかし、そもそもその方がお持ちのホームページは、「集客ができる」ホームページだったのでしょうか。
かなり重要なところなので、先にお伝えいたします。
「ホームページがあるだけでは、満足のいく集客には繋がりません」
では、ホームページで集客をするとはどういった意味なのでしょうか。
Web集客にホームページが必要なワケ
そもそもですが、なぜWeb集客にはホームページが必要なのでしょうか。
一番初めに触れたように、今はSNSが発達していて、ホームページを持っていないという方も非常に多いです。
また、クーポンサイトなどの広告媒体に登録すると、その媒体内で使うための「紹介ページ」を作ることができるので、それをホームページ代わりに使っている人もいます。
しかし、「SNSなどの広告媒体」と「ホームページ」が持つ役割は全く違うのです。
では、その役割の違いとはいったい何なのでしょうか。
Web集客にホームページが必要なワケ、見ていきましょう。
SNSは入り口、ホームページは家
「SNSによる集客の方が効果が出る」
これも良く聞く言葉ですが、皆さまはどう思いますか。
たしかに、SNSだけで集客に成功している方もいらっしゃいます。
クーポンサイトなどの、その他広告媒体も然りですね。
では、そういった広告媒体をご自身が利用されるときを思い出してみてください。
例えば、流行語大賞にもなった「インスタ映え」する写真が特徴のインスタグラムですが、お客さまがこれ「だけ」をみて、利用にいたるのかどうかという事です。
こういったSNS系のアプリやサービスでは、商品や店舗の紹介ページをつけることはできません。
過去の投稿は新しい投稿に埋もれてしまうので、お客さまが常に必要としているそういった情報を、埋もれる前に発信し続ける必要があります。
クーポンサイトなどでは、それなりに詳しい情報を常に見える位置に掲載しておくことができますが、掲載している画像が荒かったり、掲載できる情報が少なかったりします。
また、どんな形であれ広告媒体である限り、運営者は同じ条件で利用していれば、利用者に対して優劣をつける訳にはいきません。
ですから、同じサービスを利用している他店舗との差別化を図りにくいのです。
そのため大抵のお客さまは、ホームページを見て最終的な判断をします。
SNSなどの広告媒体で「興味をもち」、ホームページで自分が求めていた答えが載っていたときに、利用を「決める」のです。
ここがWeb集客に力を入れる上で、勘違いしてはいけない大きな役割の違いといえます。
また、SNSなどの広告媒体には「他者が運営している」というリスクがあります。
利用するために料金がかかることがありますし、その料金が上がる可能性や、サービスの提供が停止する可能性だってあるわけです。
これらのことから、SNSなどの広告媒体は、あくまでも入り口として捉えたほうが良いでしょう。
それだけで集客をするという事は、このドアの部分だけで利用までを決めてもらう必要があるので、よほど人の心をつかむのが上手じゃない限り、かなり険しい道となります。
ドアの先にある家、つまりホームページが必要なのです。
そうは言っても、SNSなどの広告媒体を疎かにするのは全く違います。
例えば自分が甘いお菓子が好きだったとして、「ものすご~くおいしい甘いお菓子あります」と書いているドアがあったら、その中に入ってみたくなりませんか。
入り口はたくさんあった方が、たくさんの方が入って来やすくなりますので、役割の違いをきちんと理解して、より効果的なWeb集客をしていきましょう。
潜在的なユーザーに見つけてもらう
正直なところ、ホームページの一番の魅力はこれに尽きると思います。
「潜在的なユーザー(潜在顧客)に見つけてもらうこと」
潜在顧客という言葉は、マーケティングの世界でよく出てくる言葉ですね。
まだその商品やサービスの必要性に気づいていない、あるいはそもそも知らないユーザーの事を指す言葉です。
ここで重要なのは、知れば利用の可能性があるユーザーを指しており、知ったとしても興味関心を示さないユーザーのことは含まれないという事です。
先ほど出てきた、SNSなどの広告媒体を思い出してください。
こういった媒体を通して利用を決めるお客さまは、基本的に「顕在顧客(すでに利用しているユーザー)」や「見込み顧客(利用はないが存在を認識していて、必要性に気づいているユーザー)」に当てはまります。
必要性を感じていない、または存在を知らない場合は、わざわざこういった媒体を通して調べる必要性がない、あるいはそもそも調べることができないと言えるからです。
では、潜在的なユーザーに見つけてもらうメリットとは何でしょうか。
それは、一重に新規顧客への第一歩が潜在顧客を見つける事だからです。
先ほどのSNSなどの広告媒体の話を聞くと、潜在顧客よりも顕在顧客や見込み顧客の方が、圧倒的に「利用してもらう」というゴールに近い位置にいる事が分かると思います。
こういった層に比べて、必要性を感じていない・知らない層に対して、自社の商品やサービスの必要性を説き知ってもらう事は、骨が折れる大変な事だという事もお分かりいただけると思います。
そうしていくうちに、結局は効果が出るのが早いSNSなどの広告媒体に、頼りきりになってしまうことが出てきます。
しかし、満足のいく集客に繋げるためには、それだけでは足りないのです。
大事なことなのでもう一度伝えますが、「潜在顧客」とは「知れば利用の可能性があるユーザーを指しており、知ったとしても興味関心を示さないユーザーのことは含まれない」のです。
つまるところ、知ってさえもらえれば勝機があるので、知ってもらうためにはやはりホームページが必要になってきます。
それではさらにここで、潜在顧客に知ってもらうのにホームページが有効なわけについても、少しお話したいと思います。
今からホームページを作成しようと思っている方、すでに持っているが活用の仕方が分からなかった方、ここで必ず「ブログ」の有無を確認して下さい。
今回は~入門編~ですから、ブログってSNSじゃないの?何が違うの?と思った方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
ここもとても重要なところなのですが、ブログはSNSとは違うのです。
この部分を詳しく解説していくと、カタカナの専門用語がたくさん出てきてしまうので、今回はものすごく簡単にお伝えします。
少し前に使った言葉をもう一度使わせていただきますが、SNSは過去の投稿は新しい投稿に埋もれてしまうので、お客さまが常に必要としている情報を、埋もれる前に発信し続ける必要があります。
一方でブログであれば、過去の投稿がストックされ、Web上に残り続けます。
そのため、どれだけ前に書いた記事であっても需要がある限り読まれ続け、そうした記事の積み重ねの全てが資産へとなっていくのです。
つまり、潜在顧客に知ってもらうのにホームページが有効なのは、そうした資産をたくさん作っていくことで知ってもらう機会が増えていくからです。
そして、たくさんの方に知ってもらい見てもらうことが、ホームページ自体の検索順位があがっていく、いわゆる「SEO対策」にもなっていくのです。
だからこそ、「ブログ」がついたホームページが必要なのです。
妥協無しで集客に繋げる
またまたこちらも良く聞く話なのですが、
「とにかく新規顧客が欲しいので、価格を下げる」
という方、これを読んで下さっている方の中にもいらっしゃいませんか。
その価格を下げるという行為は、本当に新規顧客の獲得に繋がるのでしょうか。
繋がったとして、その顧客は本当にあなたが欲しいと感じるお客さまなのでしょうか。
この場合、下げる前の価格が「正当な金額」という事ですよね。
という事は、その正当な金額で利用してくれるお客さまに対して、アプローチしていけばいいのですが…。
こう言うと「それができないから困っているんだ」という声が聞こえてきそうな気がしますね。
しかし、ホームページと正しいやり方さえ持っていれば可能なのです。
では、どうしてホームページだと、正当な価格で利用してくれるお客様が増えるのでしょうか。
その正しいやり方とは何なのでしょうか。
それは、ブログの内容を充実させることです。
また出ましたね、ブログ。
それだけ重要なんです、ブログ。
ただ前提に置いておいて欲しいのが、今回は~入門編~として簡単にご紹介している結果、ブログとお伝えしているという事です。
もちろん、ブログ以外にもたくさんのメリットやしたほうがいいことはあります。
ただ逆に言えば、ブログさえ抑えておけばひとまず大丈夫という事です。
一つ前の項目では、知ってもらうための機会を増やすためにブログを活用しましょうという、いわば量についてご説明しました。
それに対して、ここで重要視するのは質の部分になります。
この質というのは、商品やサービス・店舗についての詳細な情報など、お客様にとって有益になる情報のことを指します。
先ほど、ブログ以外にもしたほうがいいことがあるとお話しましたが、こういった有益な情報をホームページ内に記載しておくことも、その「したほうがいいこと」に当てはまります。
そして、ブログで有益な情報を発信し積み上げていくことで、「検索」に引っかかりやすくなるというのが、妥協しない集客に繋がっていきます。
結局のところ検索から来るお客さまは、商品やサービスの必要性に気づいていない、あるいはそもそも知らないという潜在顧客ではありますが、「検索」している以上ニーズはあるわけなのです。
ニーズがある、何らかの悩みを抱えている方が検索で引っかかったブログを読み、その中に悩みを解決する答えが書いていたとき、商品やサービスに対する「信用」が生まれるのです。
そして、その生まれた信用が大きければ大きいほど、金額の大小は利用を決める中で小さな問題になってくるのです。
妥協しない集客の方法とは、すなわちお客さまから信用を得ることであり、信用を得るためにはお客さまが必要とする情報を発信することにあります。
つまり、自分(商品やサービス)を発信していくために、ホームページが必要なのです。
集客ができるホームページとは
結構長々と、Web集客にホームページが必要なワケを説明してみました。
正直、ここまでの話で「集客ができるホームページ」がどんなものなのか、説明してしまった気もします。
しかし、せっかくですのでおさらいも兼ねて、今度は「集客ができるホームページ」の観点からもう一度簡単に解説していきます。
「何を売っているのか」がはっきりしている
集客ができるホームページを作るために、「何を売っているのか」をはっきりさせましょう。
お客さまに選んでもらう以上、何を売っているのかが明確でなくては選ぶ側も困ってしまいます。
たくさん売り出したいものがあっても、それはこちら側の都合です。
まずは自身が提供できる中で、お客さまが本当に必要としているもの、一番役に立てること、つまり「ライフスタイル」で商圏を絞ってください。
もう少し簡単にお話しすると、お客さまが抱えている悩みや不安などから、自身の商品やサービスを割り当てていくのです。
何度もお伝えするようですが、くれぐれもこちらの売り出したいものから、買ってくれそうな都合のいいお客さまを探し出し、「客層」で絞ることがないようにしてください。
もう一度言いますが、それはこちら側の都合です。
お客さまにとっての「Q&A」がある
ここはお客さまからの信用に直結する、大事なポイントです。
今、これを読んでいるあなたも「ホームページ 集客」「WEB集客 ホームページ」のように調べたのではないでしょうか。
そして、ここまで読んで下さった方の中には、これを読んで「なるほど」と思ってくださった方もいる…と信じたいです。
もし仮にこの記事に、「Web集客大全」みたいな本の紹介が掲載されていて、もしも、なるほどと思ってくださった方がいらっしゃれば、その内の幾人かはポチッとしてくれるのではないでしょうか。
Webは形がないものだからこそ、信用してもらうために、お客さまの悩み「Q」に対する答え「A」を準備することが大事なのです。
「お客さまのため」のホームページであること
最後に、一番大切で、絶対に忘れてはならないことが、「お客さまのため」のホームページでいることです。
これまででてきたポイントを振り返って見ましょう。
・SNSなどの広告媒体は「興味を引くため」に活用するのは効果的
・興味を引いた先で利用を「決めてもらうため」にホームページが必要
・悩みを抱えている(潜在的な)ユーザーに「知ってもらうため」にホームページが必要
・悩みを抱えている(潜在的な)ユーザーに「信用してもらうため」にホームページが必要
これらに共通していることは、全てお客さまのためであるという事です。
こちらがどれだけアプローチをしても、最終的に利用を決めるのはお客さまに他なりません。
お客さまが本当に欲しているものは、綺麗に加工された写真なのか、低価格である事なのか、それとも大量の口コミなのか…。
きっとどれも外れてはいないのですが、きっと本質からは少しずれているのです。
一度お客さまのためになることは何かを、真剣に考えてみて下さい。
その積み重ねで信用を勝ち取っていくことで、自然と集客はできるようになっています。
まとめ
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。
Web集客に向けたホームページとはどういったものなのか、あまり専門用語を使わずに解説してみたつもりですが、いかがでしたでしょうか。
Web集客は難しいイメージが強い人の方が多いと思います。
しかし、こうやって見ていくと成功の基本はいたってシンプルで、お客さまからの「信用」を得ることができるかどうかの一点に尽きると思います。
今回の記事が、お読みいただいた方の悩みに対しての「答え」になれれば幸いです。