【ホームページ制作】集客力の高い企業サイトにかかるコストは?無料では意味がない?

みなさんは「WEBサイトを作るためにかかる金額」と聞いて、具体的なイメージって湧きますか?

たとえば「ケーキを作るためにかかる金額」「家を建てるために必要な金額」みたいな形のあるものであれば、材料費や土地代、オーブンなどを使うための光熱費、お願いする業者の人件費…などなど、ある程度具体的なイメージが思いつくかもしれませんが、それがWEBサイトとなると急に難しくなりますよね。

そんな中で、企業の持つ公式ホームページであるコーポレートサイト、なおかつそれに「集客力が高い」というプラスアルファを求めた場合はどうなるでしょうか。具体的な料金や相場は、お願いする制作会社のグレードや求める要素によって変わってきますが、まずはその基本を知っておきたいものです。

今回は、そもそもサイトを制作するにあたって必要な基本費用、および集客アップのためにかかる追加費用にはどのようなものがあるのかをお話しします。

サイト制作にかかる基本費用

初期費用

初期費用というのは、多くの場合、「サイトを作り、インターネット上で公開できるようにする」という作業そのものにかかる費用の合計のことを指します。ディレクション費・デザイン費・ライティング費・コーディング費・撮影費などのいわゆる「制作」自体にかかる費用のほか、サーバやドメインの新規契約にかかる費用や、ヒートマップなどのアクセス解析ツールを入れる際はその設置にかかる費用もこの中に含みます。

わかりやすく言うと、開店資金みたいなものでしょうか。お店を新しくオープンするためには、土地や物件を借りたり、どんな内装にするか考えたり、家具を買ったり、ガスや水道などの設備を使えるようにしたり…といったさまざまな工程があり、開店してお客さんが来てもいい状態に仕上がるまで、各工程一つひとつにお金がかかりますよね。それと同じく、まずはサイトとしてインターネット上に公開できる状態にこぎつけるまでにかかるのが、この初期費用です。

運用費

一方運用費というのは、更新費と維持費を併せた金額のことです。

更新費は読んで字のごとく、サイトの更新を行うことになった際に改めて発生する、ディレクション費・デザイン費・コーディング費といった制作のための費用のことを指します。

企業側にWEB担当者がいるなどで、軽微な更新ならば外注せずとも社内でまかなえるケースもあるかもしれません。あるいは、はじめから「更新作業は企業側が自ら行う」という契約を制作会社と結ぶケースもあり得ます。

維持費というのは、サーバやドメインの保守管理費用をはじめとする、サイトを存続させるためにかかる費用のことを指します。いわば家賃ですね。たいていの場合、サイトが存在している限り毎月(あるいは毎年)一定の額が発生し続けますが、たとえば大企業のコーポレートサイトでキャンペーンなどを行った影響で、PV数が一時的にすさまじいことになり、その月だけサーバ費用に超過金額が上乗せされる…なんてこともあります。(想定外にめちゃめちゃ人が来てしまった場合は、それが理由でサイトがパンクしてしまわないように急遽なんらかの対策を施すことになるので、その分の追加費用がかかるのです)

また、アクセス解析を外注している場合は、その計測・解析・資料化にかかる費用も併せて発生します。

集客向上のためにかかる追加費用

集客に特化したサイト設計

コーポレートサイトを作るにあたっての目的は、ブランディングだったりとりあえずの名刺代わりだったりと企業によってさまざまです。中でも集客向上が目的なのだとしたら、それを専門とする制作会社に依頼するのが最も賢明でしょう。

どのようなサイト設計にすれば、より多くの集客につながるのか。どんな工夫を凝らせば、「申し込み」「問い合わせ」「来店」といった、企業がユーザーに対して最終的に望む行動(これをコンバージョンといいます)の達成率が上がるのか。そういったプランを練ってもらうためにかかるコストはディレクション費・コンサルティング費などに該当するので、上記で説明した初期費用の中に含まれることが多そうですね。

SEO対策

SEO対策というのは検索エンジン最適化を示す言葉です。制作会社によっては「御社のコーポレートサイトがインターネット検索結果の上位に出てくるようにするために色々やってあげるね」というところがあり、そのための費用が別途発生する場合があることを覚えておきましょう。

対応内容の一例としては、効果的なキーワード・description・メタタグ・Altタグなどの考案および設定が挙げられます。その制作会社ならではの知見や独自ツールを活用したうえで、サイトにどんな言葉を仕込んでおけば検索時に上位表示されるようになるのかを考えてくれます。こちらも上記と同様、初期費用のうちに含まれるでしょう。

アクセス解析

前述の運用費の中で少し紹介しましたが、アクセス解析を外部に依頼することで、集客向上のための「気付き」を得ることができます。最も有名なのは、おそらくみなさんご存知のGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)。これは設置や契約自体にすごくお金がかかるというわけではなく、サイトが公開されてから実際に解析を行う作業と、その結果を報告書などの形式でまとめる作業に対して発生する費用が主なものになります。(もちろん設置や契約に料金が発生する解析ツールもありますよ)

これをプロが行うことで、「こういう理由で集客がうまくいってないのでは?」だったり、「集客がうまくいった理由はこれだね!」といった解析結果を得ることができます。人間の憶測や感覚によるものではなく、きちんとした数値にもとづいた情報なので、軌道修正やブラッシュアップのための大きな助けになります。

制作会社や解析会社にこれを外注すると、情報の提供形態に沿ったスパンでたびたび料金が発生することになります。週報として毎週提出してもらう、ある一定の期間内で中間報告・最終報告をしてもらう、などが考えられますね。

おわりに

これはコーポレートサイト制作についてだけでなく、色々なものごとに関して同じことが言えるような気がしますが、制作会社を選ぶときの判断基準として「安ければ安いほどいい」という考えはとっとと捨てたほうが身のためです。業者探しの作業というのは得てして社内の若いやつに任されがちですが、自分がそのような任務を任されたとき、これは肝に銘じておいてください。

もちろん、良心的な価格で集客力の高いサイトを作ってくれる奇跡のような制作会社も探せばあるとは思いますが、妙な安さには必ず理由がつきもの。コーポレートサイトは、言わば企業の顔です。その運命をゆだねる相手を探すのですから、ぜひ慎重に。

サイト制作の場ではこのようなことに費用が発生するんだな、集客アップのためにはこのような手段があるんだな、という知恵の足しになれば幸いです。

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