もともと知名度のある大手進学塾であればいざ知らず、多くの学習塾にとってweb上でのマーケティングはひとつの生命線です。
無数に存在するホームページのなかから自身のホームページを見つけ出してもらい、実際に問い合わせを受ける。ここまでの流れだけで、経営の大半が左右されるのです。
制作にあたって気になるのはまずサイトの「見栄え」かもしれません。
しかしそもそも、「見てもらう」ための工夫がなければ、いくらきれいなサイトを作っても意味がありません。自身のサイトを見てもらうためには、Googleなどでの検索時に上位に表示されるよう工夫することが一番の近道です。
検索エンジンのシステムに則ったページ制作により、検索上位に表示されるための工夫のことを、SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)対策と呼びます。
ここでは、このSEO対策にあたりどのような点に注意しながらページを作っていけばよいのかを説明していきます。
学習塾の集客対象とコンセプトの確認
学習塾の集客対象となるのはほとんどの場合生徒の保護者です。
「自分の子どもはちゃんと進学できるだろうか」「学校の勉強についていけていない」といった不安や焦りから塾を探している場合と、「いくらかけてもいいからとにかく偏差値の高い学校に」と考えている場合とでは、当然検索の方法も異なってくるでしょう。
まずは「想定している生徒のレベル」「ターゲットとなる保護者像」を、自身のサービス内容と照らし合わせながら明確にしていく必要があります。
コンセプトに即したキーワードを設定する
ターゲットが決まったら、そのターゲットが検索するであろうキーワードを考えていく必要があります。
例えばすでにかなり高いレベルにあり、最難関レベルしか視野に入れていない方であれば、「偏差値アップ」といったワードよりも「早慶上智」「東大」「国立大」など具体的な校名などで検索することが考えられます。
また「とにかく勉強ができないから、せめて人並みくらいには…」と考える方であれば、「勉強嫌い」「塾」といったワードで検索することが多いでしょう。
「塾そのもののコンセプト」とそれに準ずる「キーワード設定」が、SEO対策の大前提です。
キーワードには塾名と地区を入れる
ほとんどの方が地元の学習塾に通うことになりますから、塾を探す際の検索ワードには大抵、地名が入ることになります。そのためエリア名や駅名などのキーワードも必ず入れておくようにしましょう。
また、塾の形態から検索するパターンも多いでしょうから、とくに個別指導の場合であれば「個別」「マンツーマン」といったワードも必要となるでしょう。
学習塾のコンセプトに合ったページ構成
コンセプトから集客対象を絞り、それに即したキーワードを考えたら、次に「ページそのものの構成がコンセプトに応じたものになっているか」ということを考えていく必要があります。
実際に見込み客がそのサイトを訪れたときに、アピールポイントを適切に伝えることができるか、サービス概要を理解してもらえるか、スムーズにコンタクトしてもらえるか、といった点が重要です。
対象者への呼びかけ
多くの情報から最適な塾を選ぼうとしているターゲットが、一つひとつのサイトに留まる時間はそう長くはないでしょう。
まずはその塾が「どの層に向けたものであるのか」が一目でわかるようにする必要があります。
「勉強嫌いを克服」「公立校進学」「偏差値●●」といった言葉を目につくように配置し、ターゲットに「ちょうど自分の子どもはこのくらいだ」と思わせなければなりません。
アピールは「根拠」とともに
ターゲットの心を掴むために、サイトのトップ部分に「代表メッセージ」などを置き、伝えたい思いを記載しておくのも有効かもしれません。
ただ、いくら「目に見える成果」「確かな成長」などといった美辞麗句を並べ立てても、結局その根拠が示されなければ、親御さんは大切な子どもの将来を預ける気にはならないでしょう。
進学塾であれば有名校への合格実績、公立校受験であれば生徒の偏差値の変化などを明示したコンテンツが、実際の顧客を掴むうえでの分岐点となります。
また授業の雰囲気を伝える動画を設置することも、即効性の高いアピール方法です。
コンタクトへの誘導
魅力を十分にアピールできても、現実の問い合わせにつながらなければ意味がありません。「強みのアピール」「実績の提示」「カリキュラムや料金の詳細」などを確認して、「ちょっと実際に見てみよう」とターゲットが考えたときに、「ここから連絡すればいいのか」と一目でわかるような目印を用意しておく必要があります。
「お問い合わせはこちら」といったボタンをヘッダー部に設置したり、「ご利用の流れ」といったページを用意したりすることで、スムーズな導線を引くことができるでしょう。
学習塾の集客のためにSEO対策会社に依頼
ここまでは一般的な対策について紹介してきましたが、実際にホームページを一から作っていくことはそう簡単ではありません。時間とコストのバランスを考えれば、はじめからSEO対策のプロに依頼してしまったほうがよい場合も多々あります。
以下では、塾や予備校の集客に定評のあるSEO対策会社を紹介します。
SEO株式会社
SEO対策による集客に特化したwebコンサルタント会社で、各業界への豊富なノウハウが強み。サービス体系も明確であり、初期費用無料かつ「検索××位以内の場合に○○円が発生する」という成果報酬型なので、リスクの少ない形で依頼することができます。
株式会社アドブレイン
web制作からSEO対策まで一括で依頼可能。検索10位以内表示を高い確率で達成する独自のメソッドが強み。安価なweb制作サービスにはSEO対策の料金も含まれているため、負担の少ない形で対策できます。ブログサイトやランディングページの制作など、さまざまな形でのSEO強化にも対応。
株式会社ジークス
IT業界で25年の実績を持ち、web制作・SEO対策はもちろん、アプリやシステム開発も提供する企業。大手学習塾のサイトリニューアルとSEO対策を手掛けた経験を持ち、それぞれの業界で数多くの実績を積んでいます。