【ホームページ制作】ぶっちゃけ費用はいくらが正解?

皆さまこんにちは。

いきなりですが、ホームページ制作をしようと思っていて、ちょうど制作費用について気になっていた方っていらっしゃいますか?

今日はそんな方に知ってもらいたい、ホームページ制作の費用について解説していきたいと思います。

ホームページ制作費用に「正解」はない!

まず記事を読んでいただく前に、期待していた内容と違った!なんてことにならないように、この記事に書いてある本筋の部分をお伝えします。

この記事は費用についての解説をしますが、私個人の意見としましては、以前の記事「ホームページの見積り確認!!押さえておくべき3ヶ条」でも紹介したように、ホームページ制作に相場や正解の金額はないと思っています。

そのため今回は、この記事を読んでいただいている方が、「明らかに高いんじゃないか」というラインを感じられるようになって欲しいというのが趣旨になります。

ホームページ制作費用は「正解」ではなく「正当」

やっぱりホームページの制作って安い費用じゃないですし、絶対に損はしたくないですよね。

ただ、Webの会社って悪質な会社のイメージが強くて不安…な方も多いと思います。
今やWebは切っても切り離せない時代なので、少しでも損をしないように、こうしてネットで検索して記事を読んで下さっているのだと思います。

そんな中で皆さんが一番気になっているのは、
「ぶっちゃけ費用はいくらが正解?」
というところだと思います。

しかし、こんな記事のタイトルにしておいて何ですが、ホームページの制作金額に正解はありません。

そりゃそうですよね。
○○円なら詐欺じゃないよ!なんて基準があれば、悪質な業者にひっかかる事もないでしょう。

では、何をもってその金額が「正当」だとみなすのか。
以前の記事の内容を更に詳しく解説するので、一つずつ金額の正当性を紐解いていきましょう。

ホームページ制作の体制で費用は変わる

ホームページ制作の費用が正当なのかどうかを見極めるには、ホームページ制作会社の制作体制を確認しておくことが重要です。

これは、ホームページの制作費用が極端に高い場合の、一番の原因と考えられます。

制作の体制には「外注するパターン」と「内製するパターン」があります。
もちろんそれぞれにメリット・デメリットが存在するため、自分の理想とするホームページがどのように作られているのかまで確認する必要があります。

外注するパターン

一つ目の外注するパターンでは、やはり制作金額が高くなりがちです。
外注すること自体に費用が発生するため、お客様と直でやり取りをしている制作会社は、この外注にかかった費用を請求に上乗せします。

正直なところ、今は制作業務に携わる人材が不足していますので、現状のホームページ制作会社では外注を行っている会社がほとんどだと思います。

また、外注をするという事は複数の会社を経由することになります。
どれだけお客のレスポンスが早くても、「制作会社」と「外注先の会社」のやり取りを挟む分、製作期間は延びてしまいます。

また、製作期間が長くなればなるほど人件費もかさんでしまいますので、結果的にホームページの制作費用が高くなってしまうので注意が必要です。

しかし、内製だけの会社と比べると、一般的に対応の幅が広いことは大きなメリットといえるでしょう。

やはり人材不足が深刻なWeb業界では、自社内で制作業務を行う「できる」デザイナーやエンジニアなどが少ないケースの方が多いです。
その結果、自社内で対応できないことを外注することで、お客の要望に幅広く応えることが出来るのです。

内製するパターン

製作体制の残りのパターンは、内製する場合です。
こちらは外注するパターンと比べれば、制作費用は安く済むケースが多いです。

それはもちろん、外注することで発生する「外注費用」や、製作期間が延びることによる「人件費」をカットすることが出来るからです。

ただし前述のとおり、根底には人材不足という問題がありますので、対応の幅にはあまり期待をしないほうが良いかもしれません。

もちろんのこと、人材自体を抱えている会社は存在しますが、あくまでも不足しているのは「できる」人材です。

Webの世界はめまぐるしく進化を続けています。
そんな中、抱えている人材が古い手法しか知らない場合や、スキルが伴っていない場合は意味がありません。

「安かろう悪かろう」という事は全くないですが、それでも内製で対応する制作費用が安いケースで、なおかつ高クオリティなホームページを提供できる会社はそれなりに希少であるといえるでしょう。

それぞれの使い分け

ホームページを正当な金額で制作したいと考える場合は、まず制作体制について確認しましょう。

一番理想の方法は、「できる」人材のいる会社に「内製」してもらうことだと思います。
そうすることで低コスト高クオリティを実現することが出来るので、制作費用に関して不満が出ることは少ないでしょう。

しかし、何度もお伝えするようですがWeb企業が立たされている現状では、そうもいかないのが問題です。

そのため、一般的な方法といえば外注するパターンといえるでしょう。
特に、費用や制作時間にこだわりはないので、とにかく見た目や機能にこだわりたいという方は外注を行っている会社に依頼するのが良いでしょう。

それとは反対に、やはり低コスト高クオリティの実現にこだわりたいという方は、自社で「できる」デザイナーやエンジニアを抱えている制作会社を探すことが一番だと思います。

また、実績がそこまでなく見た目もまぁまぁのような微妙なラインであれば、せっかく制作してもWeb集客に効果が薄い可能性もありますので、制作費用が安くても注意したほうが良いでしょう。

ホームページの制作方法で費用は変わる

ホームページ制作費用が正当かどうかの見極めに重要なポイント、二つ目はホームページの制作方法です。

ホームページの制作方法は「フルスクラッチ」と呼ばれる方法と、「それ以外」の方法に分類することが出来ます。

ホームページを制作するには、HTMLというプログラミング言語が必要になります。
しかし、今は技術が進みこのHTMLというプログラミング言語についての知識がなくても、自分で写真や文章の更新が出来るCMSというシステムがあります。
興味がある方は私の以前の記事、「ホームページ制作の前に知っておきたい3つのポイント」もご覧下さい。

「フルスクラッチ」はこのCMSを使わない制作方法で、「それ以外」はCMSを使う制作方法だと覚えておいてください。

そして、こちらも制作費用に大きく関わってくるところなので、十分注意が必要です。

フルスクラッチ

まず、フルスクラッチと呼ばれる方法です。

先ほどもお伝えしたように、「フルスクラッチ」はCMSというシステムを使わない制作方法です。

そのため、文字や画像の変更などには専門知識が必要となり、制作の手間もかなりかかるため、「それ以外」の方法に比べると費用はだいぶ高くなる傾向にあります。

また、前項でお話したとおり、やはり人材不足という問題がありますので、このような手間のかかる制作方法は余計に人件費がかさむというケースが多いです。

しかし、技術的に可能なことでそれにスキルが伴っていれば、どのような要望にも対応可能な点は大きなメリットです。

「既存のシステムでは希望を叶えられない」
「どうしてもホームページ上にこの機能が欲しい」
という強いこだわりを持っている場合は、このフルスクラッチによる方法での制作一択になるケースが多いと思います。

しかし、何度もお伝えするように費用はかなりかかりますので、そのかけた分の費用を無駄にしないよう、使いこなしていくための最低限の知識と制作後の修正や変更業務にかける余裕のある予算は必須です。

また、中にはCMSを利用していても「フルスクラッチ」という言葉を借りて、お客に説明するケースも見られます。

この場合は「ホームページデザインにテンプレートを使用しない」という意味合いのときに使われており、デザイナーが一からデザインを考える場合を指すようです。

そのため、機能以外にも
「ホームページの見た目に関する原案がある」
などのこだわりが強い場合も、フルスクラッチの方が当てはまりやすいと思います。

フルスクラッチ以外

次に、CMSを使う制作方法「フルスクラッチ以外」についてお話します。

こちらはフルスクラッチとは違い、CMSを利用するため専門的な知識を必要としません。
そのため手間が少なく、制作費用を抑えるには一番重要なポイントといえます。

また、制作後の更新に関してもお客側で運用可能なケースばかりですので、その後の維持や運用にかかる費用を考えるとメリットが大きいといえます。

正直、CMSには様々な機能があるため、基本的にはこちらのフルスクラッチ以外での制作で大丈夫だと思います。

そうすることで制作費用を抑えることができ、特に費用を安くすることにこだわりがない方でも、一部を削減することによって他に費用をかけることができるので、多くの人に推奨できる制作方法です。

また、フルスクラッチ以外というと、ホームページデザインにテンプレートが使われている場合を指すことも多いです。

それぞれの使い分け

やはり、基本的にはフルスクラッチではない制作方法で十分であると思います。

それも、費用が抑えられるというだけでなく、フルスクラッチで制作したものの、フルスクラッチでなくても十分に対応できたというケースもあるからです。

CMS自体も非常に進化していますので、わざわざ高い費用をかけてまで、フルスクラッチという方法自体にこだわる理由はないと思います。

その代わり、機能やデザインについての原案があるなどのこだわりが強い場合は、費用が高くついたとしてもフルスクラッチで制作するのが良いでしょう。

と、言うよりも、フルスクラッチ以外では対応できないケースは、フルスクラッチにするべきといえるでしょう。

ホームページの保守管理で費用は変わる

最後の一つはホームページの保守管理についてです。

保守管理は読んで字のごとく、ホームページ制作後に必要になる作業のことですが、実はホームページの制作費用自体にも影響を与える項目です。

特に最近では、そのように保守管理の影響で制作費用が他社と大きく異なるような会社が、増えてきたように感じます。

ホームページの制作費用というと、制作だけにかかる費用と感じてしまいますが、制作金額の正当性を考えるのであれば、保守管理についてもきちんとチェックしておきましょう。

保守管理に関しての詳しい解説は「ホームページの管理・保守はなぜ業者に依頼しちゃだめなのか?」という過去の記事をご覧ください。

制作会社に依頼する

一つ目は保守管理を制作会社に依頼するケースです。

この場合、ホームページの制作費用自体は安くなる場合が非常に多いです。

制作会社に保守管理を依頼すると、毎月の保守管理費用として「制作後」にランニングコストが発生します。

そのため、ホームページ制作にかかった費用を、「制作後のランニングコストから回収」することを前提に、ホームページ制作時の費用に値引きを入れるのです。

また、そうすることでホームページを維持し続ける限り、お客から費用をもらうことが出来るので制作会社からしてみればメリットが多いという事で増えてきているのではないかと感じます。

このような場合、よほど悪質な会社でない限りは、費用内で様々なサポートを行ってくれます。

サポートの内容は会社によって様々ですが、毎月数回ホームページの情報更新や修正をしてくれる場合や、果てには運用に関するコンサルティングを行ってくれる会社もあります。

しかし、悪質な会社は費用に見合う保守管理を行ってくれない場合や、ランニングコストで費用回収が出来るのにも関わらず、値引きを入れた安い金額で制作し、低クオリティなホームページを提供する場合があります。

毎月必ずホームページ内の情報を変更・更新するという方であれば、保守管理を制作会社に依頼して、ホームページの制作費用を安く抑える方法を検討しても良いと思います。

自分で行う

二つ目は保守管理を自分で行う場合です。

自分で行う場合、つまりホームページ制作会社に対しての毎月のランニングコストが発生しない場合は、当然制作会社も値引きを入れる理由はありませんので、信じられないほど安く済むようなケースは少ないかと思います。

しかし、当然のことながら制作費用以外に制作会社に費用を支払う必要はなく、純粋に制作にかかった費用のみが請求されるので、トラブルが起こることも少ないです。

また、自分で保守管理を行う場合の維持費用は年間一万円前後のため、毎月何千円も費用を支払うのはホームページに関する費用としてもったいないケースの方が多いでしょう。

ホームページの保守管理や、情報の修正・更新にかかる手間もそこまでありませんし、毎月毎月修正が必要なケースもそうそうあることではないと思います。

Web集客のためにはブログ記事の更新などは必要不可欠ですが、そこは基本的に制作会社の対応外であるケースが多いので、保守管理とは切り分けて考えたほうが良いでしょう。

それぞれの使い分け

ホームページの制作費用には、制作会社の様々な思惑が隠されていることがあります。

この保守管理を誰がするかという問題は、その制作会社の思惑の一つの例といえるでしょう。

私は先ほど紹介した記事にも書いてあるように、基本的に保守管理は自分で行ったほうがいいと考えています。

それはやはり、初期制作費用を抑えた分、出来上がりが納得のいくものにならなかったなどという、悪質な会社とのトラブルが多いからです。

しかし、きちんと誠実に対応してくれる会社で、なおかつホームページの情報修正が頻繁に起こるような方や、費用はいくらかかってもいいのでお任せしたいという方であれば、メリットもきちんとあります。

そのように考えていくと、やはり目先の初期制作費用の安さにとらわれすぎず、ホームページをもち続けることも考えた上で選択することが重要です。

まとめ

ホームページ制作の費用について解説してみましたが、いかがだったでしょうか。

最後にもう一度お伝えしますが、ホームページ制作の費用に正解は存在しません。
しかし、不当な金額は存在します。

いかにその制作費用が正当なのかどうかを判断するためには、作ることさえできれば何でもいいのか、Web集客をしたいのかなど、ホームページ制作の目的をきちんと思い出しましょう。

そして「費用が安い」事ではなく、「費用に見合った」制作会社を選ぶことが、一番大切だと思います。